J1神戸・古橋が涙のV弾!不安の声振り払う一発で価値ある開幕星

 「明治安田生命J1、神戸1-0G大阪」(27日、ノエビアスタジアム神戸)

 神戸はFW古橋享梧(26)が後半34分に決勝点を決めて、昨季2位のG大阪を1-0で破った。

 一瞬の判断で勝利を決めた。後半24分、FW古橋がMF山口の浮き球スルーパスに反応。DF昌子を一瞬で置き去りにすると、左足ダイレクト鮮やかなループを流し込んだ。

 ホイッスルが鳴ると、ベンチで目を潤ませた。「去年リーグ戦でなかなか勝てなくて。ACLベスト4で負けて悔しいシーズンだった。僕らも自信になったし、見てくれた人にも少しは勇気を与えられたと思う」。昨季は6連敗フィニッシュでリーグ14位。大黒柱のMFイニエスタの不在。不安の声を振り払う開幕ゴールに自然と涙が出た。イニエスタは試合前、表彰セレモニーで登場。復帰を待つサポーターに手を挙げて、一体感を高めた。

 三浦監督は開幕前、練習を一度も公開せず、練習試合結果も明かさずにこの一戦にかけた。得点シーン直前に古橋のポジションをFWへ動かすなどさい配もさえた。「非常に緊張感のあるゲーム。守備の意識と背後へのランニングは選手たちがしっかり仕事してくれた」。神戸が価値ある開幕星を手にした。

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