J1広島が開幕戦ドロー 数的優位も終了間際に追いつかれる「2点目を取れないと…」
「明治安田生命J1、広島1-1仙台」(27日、エディオンスタジアム広島)
広島は新加入のFWジュニオールサントスが先制ゴールを決めたが、勝利目前の後半45分に失点。開幕戦はドローに終わった。
前半33分、ジュニオールサントスは青山、浅野とつながったボールを受けると、相手ディフェンダーの寄せに体勢を崩されながらも持ちこたえ、ペナルティーエリアの外から豪快に右足を振り抜いてネットを揺らした。
今季、広島は得点力アップを目指して新システムの4バックを採用。トップ下に入るブラジル人ストライカーに大きな期待がかかる中、「自分の特徴である前を向くプレーができた」と初戦から結果で応えた。しかし、勝利には結びつかず「こういう形に終わってフラストレーションが溜まる」と話した。
城福監督は「コロナ禍の中、このスタジアムで開幕できたことに感謝を表すためにも勝ち点3をプレゼントしたかったが、それができずに残念」と無念の表情。前半27分に仙台DFシマオマテがレッドカードで一発退場。数的有利となり、先制点を取った後も何度も決定機はあったが、生かせなかった。
指揮官は「2点目を取れないと、こういうこともありうるということを思い知らされた」と振り返り、佐々木主将も「もう1点を取れなかったこと、最後に試合を締められなかったことが課題」と話し、勝ち点3を奪えなかったことに悔しさをのぞかせた。