Ｊ１浦和のリカルド・ロドリゲス監督（４６）が２６日、オンライン取材に応じ、ＦＣ東京との開幕戦（２７日、埼玉）に向けて「新しい、進化したスタイルを見せたい」と意気込みを語った。

　今季から就任したスペイン人指揮官は「私のアイデアを理解させることに務めてきた」と新たなスタイル構築に取り組んできた。「私の戦術が浸透するまで少し時間がかかる。１試合目から全て完璧にいくとは思わない」と発展途上であることを強調しつつ、「選手たちは理解して実行しようとしてくれている。私自身も楽しみながら、サポーターの皆さんにスペクタクルを届け、勝利で喜びを与えたい」と開幕戦の勝利を約束した。

　相手は前線から激しいプレスを仕掛けてくることも予想されるが「ＦＣ東京はプレスが特長なので、いかにかいくぐるかが一つのテーマにもなるが、いくつかのオプションを用意している」と攻略に自信を見せた。「東京戦に限らず、自分たちがやりたいことを実行し、相手にとってよりやりにくい、不快に感じる流れを作りたい。どう守るのかを考えるより、どう戦えば相手にダメージを与えられるかを優先している」と、試合を通じて主導権を握る考えを押し出した。

　昨季チーム得点王のＦＷレオナルドが中国１部山東に移籍し、昨年１２月に右脚を手術したＦＷ興梠も不在と前線の厚みに不安も抱える。移籍３年目を迎えたＦＷ杉本への期待を問われた指揮官は「とてもいい選手で素晴らしい特長を持っている。プレスについて以前映像で見た時は疑問もあったが、一緒にトレーニングしてみると、しっかりできる。フィニッシュ、コンビネーション、攻守のセットプレーでも重要な存在。自信を持ってプレーすれば必ずいいシーズンになる」と信頼を寄せた。