Jリーグ 脳振とう交代は「最大1人」案を検討「一にも二にも選手の安全を確保」

 Jリーグが25日、臨時実行委員会を行い、オンライン形式でメディア対応を行った。国際的に議論になっている脳しんとうの症状を選手が試合中に訴えた場合の選手交代枠について、Jリーグでも今季導入する方向で検討していることが明かされた。また、日本サッカー協会が21日の理事会で、JリーグとWEリーグで試験的に導入することを決めていた。

 国際サッカー評議会(IFAB)から、脳しんとうの症状を訴える選手が出た場合の措置としての選手交代について、2つの案が試行運用として提示されている。このうちの1つ「最大1人、脳しんとうの選手を交代できる」という案(A案)の導入を検討しているとJリーグの黒田卓志フットボール本部長が説明した。導入理由は「一にも二にも選手の安全を確保することを目的に導入を検討しております」とした。

 正式には28日のJリーグ理事会で決議されるが、原博実副理事長は「プロの選手よりも、グラスルートや、アカデミーの選手たちに対しては、本当にうまく適用する」と育成年代にこそ重要な規定であることを強調。「そういう症状があった場合には交代できるということを入れることが重要じゃないかなと私も思っています」と語った。

 なお、もう一つの候補としてあった「最大2人まで脳しんとうを理由に交代できる。対戦チームがこの交代枠を使った際は、もう一方のチームは理由に関係なく、交代枠を追加できる」(B案)については、対戦相手が脳しんとう以外の理由で交代ができることになるため「競技上の公平性が損なわれてしまう」(黒田氏)ことが懸念された。すでに新型コロナウイルスの影響もあり5人交代制が導入されていることもあり、A案を検討しているとした。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス