欧州CLで前代未聞の事態 審判員差別発言で試合中断…欧州連盟は調査へ

 「欧州CL・1次リーグH組、パリSG-バシャクシェヒル」(8日、パリ)

 パリSG-バシャクシェヒルの試合中に審判員が人種差別的発言をしたとして、選手全員がピッチから引き揚げる前代未聞の事態があった。試合は打ち切られ、9日に審判団を入れ替えて再開することが決まった。

 問題となったのはルーマニア人の第4審判の発言。0-0の前半15分ごろ、バシャクシェヒルのコーチ、ウェボ氏がレッドカードを受ける際、主審に「あの黒人」と伝えたという。元カメルーン代表FWの同氏は猛抗議し、両チームの選手も審判団を囲んで無観客の会場が騒然とした。両チームはそろって人種差別反対の姿勢を明確に打ち出して連帯感を示した。欧州連盟(UEFA)は調査を開始すると発表した。

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