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【福西崇史 熱血EYE】目指すべきはメキシコのサッカー

 「国際親善試合、日本0-2メキシコ」(17日、グラーツ)

 日本は年内最後の代表戦で、メキシコに0-2で敗れた。前半に複数のチャンスを作り出すも無得点に終わり、後半に入ってからはシステムを変更してきた相手への対応に苦慮して失速。90分間を通じて決定力や試合運びの面で後れを取った。

 ◇  ◇

 後半はメキシコの試合運びのうまさにやられた。日本のプレスが弱まったのを感じるやペースアップし、サイドから個人技で崩された。日本は守備が後手後手に回り、ボールを奪ってもすぐに攻撃に転じられなくなった。

 メキシコは14日の韓国戦から中2日で、最初から最後まで全力でいけない事情もあったのだろう。だとしても試合中のギアの上げ下げは以前から日本の不得手な部分で、違いを見せつけられた。

 何より決めるべきときに決められるか。先制点の相手FWが仕事をしたのはあの場面だけだが、それで十分。日本が先に得点していれば、全く違う展開になっていただろう。

 日本も前半はいい攻撃の形があった。中盤からトップに入れてサイドに展開したり、サイドチェンジからシュートに持ち込んだり。選手間の距離が近く、ワンタッチでつないで相手を押し込んだ。だからこそ決めきれなかったのが残念だ。

 10月に対戦したアフリカ勢も強敵で無失点に価値はあるが、メキシコとの対戦は日本が目指すべき方向性が見えたという点で大きな意味があった。2年に1度、定期的に試合をしたいくらいだ。

 試合運びの巧みさ、決定力、パスをつないで崩す攻撃の形。参考にすべき点がたくさんあると同時に、このレベルに勝てないとW杯8強以上は望めない。選手たちは常にそれを意識して21年のアジア予選を勝ち抜き、W杯本番へつなげてほしい。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家・福西崇史)

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