【福西崇史 熱血EYE】遠藤はパスを出すべき場所がよく見えていた

 「国際親善試合、日本1-0パナマ」(13日、グラーツ)

 日本は後半16分にFW南野拓実(25)=リバプール=が自ら得たPKを決め、パナマを1-0で下した。南野にとっては背番号「10」での代表初ゴールとなった。完封勝利となったが、追加点は奪えず。流れの中から得点を奪うという課題は、解決策を探している段階だ。

 ◇  ◇

 三好が2列目の右から中央に入るドリブルが効果的だったし、左ストッパーに入った板倉は体やヘディングの強さを見せられた。鎌田らが見せた、相手守備を切り裂く斜めのラストパスもよかった。

 逆に橋本は期待されていた攻撃力を発揮できなかったのは残念。特に最初の30分間は中盤のつなぎの部分でパスを前線に出せず攻撃の形を作れなかった。カットされても構わないから思い切って狙うべきだろう。その点、後半から入った遠藤はパスを出すべき場所がよく見えていた。

 今は限られた欧州組の中で組み合わせや複数ポジションを試しているので仕方のない面もあるが、どうしても守備優先になりがちだ。だから決定的なピンチは少ないが、決定的なチャンスも少ない。

 連動した守備でボールを奪い、素早く連動した攻撃に移って得点するのが本来の日本の姿。そんな場面をもっと増やしたい。次のメキシコは全体的にワンランク上のプレーをしないと勝てない相手だからこそ期待したい。

(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家・福西崇史)

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