「ＪＦＬ、ラインメール青森０－３ＦＣ大阪」（８日、新青森総合運動公園球技場）

　大阪から３番目のＪリーグ入りを目指すサッカーＪＦＬのＦＣ大阪はアウェーで３ゴールと完勝した。５勝２分け５敗の勝ち点１７で５位に浮上。Ｊ３入会のひとつの条件となる４位以内へ踏みとどまった。

　アウェー４連戦の４試合目、２週続けて東北での試合となったＦＣ大阪。リーグ戦残り４試合、Ｊ３入りへ負けられない戦いが続く。ＭＦ斉藤が累積警告で出場停止とあって、前節に続きメンバーを大きく変更。ＭＦ木匠、ＭＦ町田、ＦＷ塚田といった攻撃陣に加え、ＤＦ美馬をスタートから起用。フォーメーションも４－２－１－３と変更して挑んだ。

　攻撃のリズムをつかむと、開始早々３度のＣＫのチャンスを得る。こういった良い流れの時に失点してしまうのが最近のＦＣ大阪だったが、フォーメーションの変更が功を奏したのか、相手の攻撃を完全に封じ、チャンスを作らせない。すると２６分、美馬が中盤でボールを奪取して、ドリブルで持ち上がり、ゴール前へクロスボールを送る。それを塚田が相手ＤＦとのタイミングを外した技アリのヘディングシュートを流し込み先制した。

　後半に入っても良い流れを続ける。１７分に須ノ又に代えてＭＦ大山を投入すると、２３分にＣＫのチャンスを得る。ＦＷ水野が蹴ったボールは木匠の頭にドンピシャ。木匠の今季初得点で待望の追加点を得る。そして４７分には、大山が地を這うようなミドルシュートを相手ゴールに突き刺し、ＦＣ大阪加入後初得点を決める。最後まで安定した守備で相手の攻撃をシャットアウトしたＦＣ大阪は、３－０で３試合ぶりの勝利。Ｊ３圏内の４位まで勝ち点３差まで詰め寄った。

　Ｊ３へ逆転滑り込みの可能性を残したＦＣ大阪。次戦、１４日の高知ユナイテッド戦（服部陸）で１カ月半ぶりにホーム・大阪へ帰ってくる。