憲剛引退 子どもには手紙で伝えてから打ち明け 直接は「話せる自信がなかった」

今季限りでの現役引退を表明し、小林から花束でねぎらわれるサッカーJ1川崎の中村憲剛(右)=1日(クラブ公式ユーチューブチャンネルから)
オンラインで記者会見し、今季限りでの現役引退を表明したサッカーJ1川崎の中村憲剛=1日(クラブ公式ユーチューブチャンネルから)
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 サッカーJ1川崎の元日本代表MF中村憲剛(40)が今季限りで現役を引退することを1日、クラブの公式YouTubeチャンネルなどでのオンライン会見で発表した。早い段階で40歳での引退をイメージしていたというが、自身の子どもたちには1週間前に手紙で引退を伝えてから、話をしたことを明かした。

 チームの練習がオフの日に、すでに引退については伝えていた妻と、子どもたちには手紙を渡したという。「直接、話をしたら、話せる自信がなかったので」と、まず手紙に思いをつづってから、「ちょうど一番下の子が寝ちゃっていたので、上の2人には話をしました」と明かした。

 「すごく残念というか、寂しいという話はしましたけど、その上でしっかり(引退について)話をして」と思いを打ち明けたという中村。「今も理解も納得もしていないとは思いますけど、それを受け入れようと日々、してくれているので、本当、そこには感謝しかない」と振り返った。

 中村は2003年に中大から当時J2の川崎に加入。そこから川崎一筋でプレーし、今季で18年目。精度の高いパス、確かな戦術眼、そして、スタジアム全体を高揚させるほどの精神的な支柱としての存在感を持ち、クラブの象徴的存在だった。

 キャリアの前半ではタイトルには恵まれなかったが、2016年に、リーグMVPに選出された。続く17年には悲願のリーグ初優勝。18年にはJ1連覇、19年にはルヴァン杯優勝と近年は3年連続でタイトルを獲得した。

 だが、昨年11月に左膝前十字じん帯損傷の大けがを負って長期離脱。治療とリハビリの末、今季8月29日のリーグ清水戦で先発して復帰すると、同戦で今季初ゴール。さらに、プロのキャリアの中で「誕生日と試合が重なるのは初めてだと思う」という10月31日のFC東京戦でも決勝点をマークするなど“役者の違い”を見せつけていた。

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