G大阪アデミウソン 早朝までミナミで飲食、練習に向かっていた 酒気帯び運転容疑

 会見で謝罪するG大阪の小野忠史社長(右)と松波正信強化アカデミー部部長
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 J1G大阪は26日、ブラジル出身のFWアデミウソン(26)が道路交通法違反(酒気帯び運転、報告義務違反)の疑いで大阪府警から任意捜査を受けた事案について、大阪府のパナソニックスタジアム吹田で記者会見を開いた。

 G大阪の小野忠史社長は会見の冒頭、「被害にあわれた方、コロナ禍の厳しい状況の中、G大阪をご支援いただいている全ての方に心よりお詫び申し上げます」と謝罪を述べ、同席した松波正信強化アカデミー部長と約20秒間頭を下げた。

 小野社長によると、24日の柏戦(パナスタ)を終えてチームは午後8時に解散。アデミウソンは知人宅で会食をした後、自家用車で大阪・ミナミに向かい、駐車場に車を停めて、心斎橋付近のバーやクラブで早朝まで飲酒、食事をしていたという。

 25日午前8時前、停めてあった車でクラブハウスに向かうため大阪府茨木市内の近畿自動車道の追い越し車線を走行中に車の左前側ボディーを走行車線の車に接触させた。アデミウソンは車との接触とは認識せず、クラブハウスへ向かい、午前10時から練習に参加。松波強化アカデミー部長によると「普段と変わらずトレーニングを行っていた。酒を飲んでいた様子は分からなかった」という。

 練習後の午前11時30分頃、クラブハウスで大阪府警から任意同行を求められ、午後12時から約4時間の事情聴取を受けた。合わせて行われたアルコール検査の結果、基準値を超えるアルコールが検出された。

 具体的な飲酒量や飲酒時間、飲食店から直接練習に向かったかなどについて、小野社長は「捜査の途中なので回答は差し控えたい」と繰り返した。

 JリーグではJ2新潟で9月17日にファビオとペドロ・マンジーが酒気帯び運転を起こし、書類送検を受けて10月19日に契約解除となっている。クラブから謹慎処分となったアデミウソンにも今後、同様の処分が下る可能性もあるが、小野社長は「(捜査の)最終の結果を踏まえて判断したい」と話すにとどめた。

 アデミウソンは今季リーグ戦21試合に出場。24日の柏戦(パナスタ)では途中出場し、1-1の後半44分に決勝ゴールを決めていた。小野社長は「想像にはなるが、ゲームの殊勲者となって少しハイになっていたかもしれない」と語った。

 ◆アデミウソン 1994年1月9日、ブラジル出身。2011年U-17(17以下)W杯メキシコ大会で5得点。15年にブラジル1部サンパウロから横浜Mに期限付き移籍。16年にはG大阪へ期限付き移籍し、17年から完全移籍に移行。J1通算154試合42得点。176センチ、74キロ。利き足は右。

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