神戸MFイニエスタの魔法で今季初3連勝 計9得点中8得点に絡み「悪い流れ断ち切った」

 「明治安田生命J1、神戸1-0名古屋」(30日、ノエビアスタジアム神戸)

 元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(36)の魔法に導かれ、神戸が今季初の3連勝を飾った。

 均衡は後半15分に破れた。左サイドの古橋を起点にドウグラス-イニエスタ-郷家と繋ぎ、再び中央で受けたイニエスタが左隅に決勝ゴールを流し込んだ。神戸が18年から掲げる“バルセロナ化”を具現化させたような流麗な崩しだった。イニエスタは「(神戸には)クオリティーの高い選手がたくさんいる。ゴールという形で貢献できてよかった」と冷静に振り返った。

 3連勝中に神戸が挙げた9得点のうち、イニエスタは2得点を含む8得点に絡んでいる。ボールに触れれば得点を生み出す状況に、三浦監督も「イニエスタはちょっと次元が違う」と舌を巻いた。イニエスタは異例の5試合連続フル出場。背番号8の復調に合わせ、チーム状態も着実に上向いている。

 三浦監督は就任後2連勝とした。2試合連続無失点は2年ぶりで、守備の再構築が紛れもなく連勝の要因となっている。イニエスタは「三浦監督はクリアなコンセプトを持っている。チームとして心地良くプレーできている」と新指揮官に信頼を寄せ、「悪い流れを断ち切ったことを証明できた」と高らかに宣言した。

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