神戸・三浦新監督、合言葉は“一致団結” アツく決意表明「覚悟持って全力尽くしたい」

 J1神戸の三浦淳寛新監督(46)が25日、神戸市内で就任後初めてオンラインでの取材に応じ、「覚悟を持って全力を尽くしたい」と決意を示した。Jリーグは同日、三浦新監督と林健太郎ヘッドコーチ(48)の登録が完了したことを発表。26日の札幌戦(ノエスタ)が初采配となる。

 不退転の決意がにじむ第一声だった。「(監督を)やると決めたからには覚悟を持ってヴィッセル神戸のために全力を尽くしたい」。三浦新監督は言葉を選びながら、ゆっくりと所信表明を述べた。指導者経験はなく、監督を務めるのは初めて。監督の選任、評価も含む強化総責任者のスポーツダイレクターが監督に転じる異例ずくめの人事だった。

 クラブは公式戦8試合未勝利だったフィンク前監督を21日付で事実上の解任。成績不振の責任を問われる立場でもあっただけに「そこの部分に一番葛藤があった。結果が出ていないのは私自身にも責任がある」と認めた。

 22日に監督就任を打診され「果たして受けていいものなのか、答えを出すのに時間がかかった」と揺れ動いた胸中を明かした。だが、超過密日程で監督選考の時間はなく「空白の時間は作りたくない。最後は自分の心としっかりと向き合った」と要請を受諾した。

 目指すスタイルは変わらない。「ゲームを支配したい。攻撃的なポゼッションスタイルを描いている」と、18年から掲げるボール保持を重視した“バルサ化”継続を強調した。

 「結果が出なければ監督が責任を取ると選手にも伝えている」と背水の覚悟を示した。初陣となるホーム札幌戦へ「覚悟を決めたので『一致団結』という合言葉のもと、サポーターの力も借りながら1%でも勝てる確率を模索したい」。自身も予期せぬ形での現場復帰。未知数の手腕に注目が集まる。

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