カズ「みんなに感謝」J1最年長出場 キャプテンマークに「みんなの気持ち込め」

 「明治安田生命J1、川崎3-2横浜FC」(23日、等々力陸上競技場)

 先発出場しJ1の最年長出場記録を53歳6カ月28日に更新した横浜FCのカズことFW三浦知良は後半11分で交代した。献身的なプレーを見せたが、ゴールはならなかった。試合後は「横浜FC、クラブ、そして監督を含めたスタッフ、横浜FCに関わっているみんな、そして選手にですね。そのみんなに感謝したいですね」と思いを込めた。

 4680日ぶりにJ1のピッチに“キング”が帰ってきた。キャプテンマークを巻いた。本来ならゲーム主将となるべきMF佐藤、DF田代ら選手や、監督からも提案されたものだといい、「選手たちの気持ちを含め、みんなの気持ちをすべてその腕章に込め、責任を持ったプレーをしたいなと思ってグラウンドに立ちました」と闘志をみなぎらせた。

 ボール保持力にたけた川崎に押し込まれることは「自分でも分かっていた」と我慢する展開が続いた。チーム全体として反撃に転じる時間は短かったものの、37分には敵陣でプレスをかけボール奪取に貢献。その直後には左サイドでポストに入り、チャンスにつなげた。試合後に下平監督が「カズさんに関してはいい所で起点になって攻撃の助けになってくれれば」と語った狙い通りのプレーではあった。

 ただ、本来は得点を取ることが仕事のカズ。前半はチーム全体でシュート0本と、効果的な攻撃ができず「ペナルティーエリア付近での仕事は今日の試合なんかは少なかったので、自分でも物足りなかったなと思います」と今後の“J1最年長ゴール更新”への改善点を挙げた。

 常にカズは練習に出て、競争に勝ってのみ試合に出る権利があると口にしてきた。「この後のリーグ戦に出られるチャンスを得るように、まずチーム内での競争の中で頑張らないといけないんですけど、(出場を)勝ち取って、また次、出る時には今日のフロンターレにこういう試合ができたっていうものを次ぎにつなげられたらなと思います」と、視線を向けた。

 試合は0-1で迎えた後半開始直後に、川崎・旗手に追加点を奪われたが、同3分にMF中村俊輔のCKをDF小林が押し込んで1点を返した。その後、カズは同11分にFW斉藤光と交代し、退いた。また、同時に出場していたMF松井、中村は後半15分に手塚、レアンドロドミンゲスと交代した。

 後半22分に川崎・旗手がこの日2点目を決め、リードを広げられたが、同29分に佐藤が豪快なミドルを決め1点差とした。横浜FCは後半、7本の川崎を上回るシュート8本を撃ち詰め寄ったが、一歩及ばなかった。

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