「明治安田生命Ｊ１、大分１－０横浜ＦＣ」（２０日、昭和電工ドーム大分）

　ＭＦ田中達也の３試合連続ゴールで大分が横浜ＦＣを下し、今季初の３連勝を飾った。

　流れるようなワンタッチでのパス回しから崩した完璧な１点だった。ラストパスを受けた田中は冷静にゴール右隅へ突き刺した。「ここ数試合、大分らしく得点ができている」と手応え十分の決勝点にもなった。

　２点目とは、ならなかった。自ら得た追加点のチャンスで前半４２分にＰＫのキッカーを務め、失敗したことについては「ＰＫを決めていればもっとチームを助けることができていたので、苦しい試合にしてしまって申し訳なかった」と反省。「みんなで体を張って守ってくれて感謝です」と話した。

　片野坂知宏監督は田中のＰＫ失敗については「ＰＫを（田中）達也が蹴るときに大丈夫かなと不安があって案の定外してしまった。決めるところは決めてほしい」と注文をつけた。ただ「今シーズンの得点を取る、得点に絡むところでは達也のスピード、仕掛け、彼なりのベストパフォーマンスを出し続けてくれていることが結果につながっている」と、ここまでの活躍を褒めた。

　今季６点目の田中は「今年はシャドーで出ることが多くなって、得点へのこだわり、チャンスに走り込むことを大事にしている」とゴール増加の要因を分析。チームも３連勝の３試合では７得点と勢いが出てきた。「勝ちにこだわる姿勢をもっと突き詰めて次も勝ちたい」と、入場者数が緩和されファン、サポーター６１０５人が来場したホームで誓った。