53歳カズ 2戦連続先発出場も得点ならず チームは引き分け1次リーグ敗退
「ルヴァン杯・1次リーグ、札幌1-1横浜FC」(12日、札幌ドーム)
横浜FCのFW三浦知良が53歳5カ月17日で5日の鳥栖戦に続き、ルヴァン杯2戦連続の先発を果たした。自身が更新した同杯最年長出場記録を塗り替え、55分間を全力で駆け抜けた。
最年長得点記録更新にも迫った。前半13分、カズがスルーパスに抜け出し相手DFラインの裏を取ると迷わず左足を振り抜いた。ミートせず大きく外れ、頭を抱えたが闘志あふれるプレーは健在だった。
下平隆宏監督が「先制される苦しいゲームの中、よくファイトしてくれた」とカズの勇姿は確実にチームを活気づけた。後半12分、試合前にカズから「技術や戦術などあると思うけど、とにかく強い気持ちを持ってやろう」と鼓舞されたFW瀬沼が同杯2戦連続ゴールで同点に追いついた。しかし、あと1点を奪えず1次リーグ敗退が決まった。
1勝1分け1敗の結果に下平監督は「ルヴァン杯の(最後)2試合はいい形で戦えた。リーグにつなげたい」と前を向く。
次こそ“キング”がリーグを舞台に中山雅史の持つ最年長出場(42歳2カ月1日)、ジーコの持つ最年長得点(42歳3カ月12日)を超え、密を避けた“1人カズダンス”を見せるしかない。