Jリーグ“最後の手段”無観客開催も困難に 選手、スタッフら移動でも感染リスク

 サッカーのJリーグは3日、加盟する全56クラブとウェブ上で臨時実行委員会を開き、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断している公式戦について、目標としていたJ1の5月9日再開案などを白紙に戻すことで合意した。同日午前中に行われたNPBとの第5回新型コロナウイルス対策連絡会議で、専門家チームからさらに再開を後ろ倒しする提言を受けたため。再開目標の日程は定めず、村井満チェアマン(60)は「1カ月以上はあける」とした。

 村井チェアマンが「最後の手段」と語っていた無観客開催も困難な状況に陥った。会議に出席した専門家チームの東邦大・舘田一博教授は「確実にフェーズ(局面)が変わりつつある。細心の注意を払い、体調管理をしている選手ですら感染している。これは市中におけるまん延期に入った」と厳しい認識を示した。

 これまではスタジアムに足を運ぶ観客の安全を最優先とする施策を練ってきたが、「市中におけるまん延期」となれば選手、スタッフが移動するだけでも新型コロナウイルスに感染する恐れもある。

 専門家の提言を受けた村井チェアマンは「無観客試合であれば予定通り開催できるというのも甘い判断だと思う」と語り、「移動などで選手たちをリスクにさらすことになる。社会的な責任も考えて慎重に判断をしていきたい」と、現場への思いも口にした。

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