JFA田嶋会長が再任 財務で配慮…登録料免除、協会納付金1年凍結など実施へ

 新型コロナウイルスの感染を公表し、療養中の日本サッカー協会の田嶋幸三会長が、この日の評議員会・理事会で、改めて会長職につくことが決まった。3期目で、任期は2年。2つの会議にウェブを用いて、評議員会にはオブザーブ出席、理事会には通常出席した田嶋会長は「今まで以上に責任の重大さを感じています」と新型コロナウイルスの影響下にある中での再任に気を引き締め直すステートメントを発表した。

 田嶋会長は、「新型コロナウイルスによって世界が大きな影響を受けている時期に会長職を務めることについて、今まで以上に責任の重大さを感じています。このような時こそ日本サッカー界、そしてスポーツ界が一つになり、一致団結してこの困難を乗り越えていく必要があります」と抱負をつづり、「日本、そして世界が1日も早く日常を取り戻せるようになってほしいと願っています。また、サッカー界としても、この事によって発生するであろう様々な問題、財政的な問題に対しても、日本サッカー協会(JFA)も覚悟を持って向き合っていきます」とした。

 具体的には「登録料の免除」や「協会納付金(プロアマ問わず入場料収入の3%)の最低1年間の凍結」などが考えられているといい、今後の理事会で決定する方針だとした。

 また、実際にサッカーをプレーする若い世代を意識し、「感染拡大の収束に向けて若い世代の皆さんの協力は不可欠です。若い世代を含め、多くの世代に影響力のあるサッカー界からも、感染拡大防止のための活動をしてまいります。全国の現場では、医師、看護師、スタッフの皆さんがこの危機と戦ってくださっています。日本が医療崩壊に陥らないよう、協力していきましょう」と呼びかけた。

 その上で、「すでにヨーロッパの選手たちから、多くのメッセージが届いています。そこでは、イタリアやスペインの厳しい状況が生々しく語られています。若い世代の皆様には、この大事な時期に、外出したい気持ち、サッカーしたい気持ち、身体を動かしたい気持ちを抑え、ここは我慢して、新コロナウイルスという目に見えない敵と戦っていきましょう。スポーツ界の一員としてあらゆる協力を惜しみません」とした。

 3期目へ向け、「この2年間はとても重要な決断を迫られる時だと思います。勇気をもって実行していくために、理事や評議員の皆さん、ファン・サポーター、ご支援いただいている企業、自治体、団体の皆さんと一緒になって取り組んでいきたいと思います」と決意を新たにした。

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