J1が5月9日に再開へ 感染対策も議論、スタジアム収容率を50%程度に抑制など

 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は25日、加盟する全56クラブとウェブ上での臨時実行委員会を開催。新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断中の公式戦について当初目標としていた4月3日の再開を断念し、J3は4月25日、J2は5月2日、J1はゴールデンウイーク明けの5月9日を再開目標とすることで各クラブと合意した。また再開から2カ月をめどに、長距離移動を伴うアウェー観戦の自粛を要請することも決めた。

 Jリーグの中断期間が、さらに約1カ月延びることになった。会議ではクラブ側に専門家からの提言をもとに状況を説明。まずJ1では4月に予定されていた54試合を始めとする、公式戦計151試合の開催延期を決めた。

 J1の再開予定は5月9日に決定。4月3日の再開がかなわない場合は、同17日、5月2日と2週間ごとに再開を検討する考えもあったが、GW明けで落ち着いた。関係者によると、クラブ側も再開延期が繰り返されることで選手やスタッフが心身共に疲弊していくため、再開日を固めて欲しいという意向を伝えていたという。

 再開に向け、スタジアムを集団感染の発生源としないための具体策も議論した。体調不良者に観戦自粛を求めるなどの啓発活動だけでなく、再開から2カ月ほどはゴール裏などのアウェーサポーター席を設置しない。さらに原則的に客席では前後左右の席を空け、感染リスクが高まる要因の一つとされる密着状態を緩和させる方針で合意。再開時のスタジアム収容率を50%程度に抑えることを目指す。

 クラブの財政支援面では、これまでも議論していた均等配分金の先渡し以外に「新たな融資制度をリーグとして行っていく考えがある」。日程再調整によって平日開催が増えた場合の資金繰りについてもサポート策を作り上げていく。

 苦しい決定の連続となったが、村井チェアマンは「相当難易度が高い意志決定だった。56クラブの実行委員の人々は、個々の利害を超えて判断頂いて感謝している」とクラブ側に謝意を示した。リーグ、クラブ、観衆がそれぞれ協力して感染リスクを下げながらの公式戦開催、大会成立を目指していく。

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