J村井チェアマン、五輪延期は「妥当な判断」 リーグ再開日程に「直接は関係なく」
Jリーグの村井満チェアマンが25日、東京オリンピック・パラリンピックの延期が決まったことについての感想を語った。
同日に行われた臨時実行委員会でリーグ戦の再開をJ1が5月9日、J2を5月2日、J3を4月25日に設定して、目指していくことなどで合意した。その後のウェブメディアブリーフィングで、村井チェアマンが東京五輪延期についての受け止めも語った。
「当初、4週間ほどで結論を出すということで期間が長いと思っていたが速やかに決まった。迅速に対応されておりました。多くのオリンピック関係者も方向が決まったことで次に向けて動き出せるのかなと受け止めています。通常開催を期待していましたが、妥当な判断だったと思っています」
今回、4月3日からリーグ戦再開を約1カ月再び先送りにしたことは、五輪の延期とは直接は関係なく、入場者の体温を測定するサーモグラフィーの確保が4月18日になることや、その運営習熟に時間がかかること、スタジアムの収容割合を、密集を緩和するため50%以下にすることを目指しているため、すでにチケットを購入している人の調整が必要なことなどが理由として挙げられた。
ただ、「まだまだ不確定要素がある」とも付け加えた。特に来年の日程問題になるが、例えば、五輪で使用されるスタジアムに変更があるかどうかで、ホームスタジアムを明け渡すクラブの負担が変わる。「もう少し詳細がわからないと来年のスケジューリングはできないかなと。今は、今年のスケジュールを組むので頭がいっぱいなのが現状かと」とした。
現状、リーグのレギュレーション面での変更は「J2からJ1への昇格プレーオフ、入れ替え戦については見直しが行われると思います」(村井チェアマン)とした。ルヴァン杯については、「大きな骨格の部分は変更無くできると思うが、細かなところのチューニング、変更はでくると思います」とした。