JリーグとNPBが異例のタッグ 新型コロナ対策で連絡会議を設立へ

 日本野球機構(NPB)と日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)は2日、都内で会見を開き「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設立することを発表した。NPBとJリーグが合同で会議を設立するのは初めて。NPBの斉藤惇コミッショナー(80)は「国難とも言える局面を乗り越えるため、手を携えて異例の協力態勢を取る」と強い決意を口にした。会議には専門家3人が加わり、今月中旬をメドに意見書を取りまとめる方針だ。

 日本の2大プロスポーツがタッグを組んで、日本中を混乱させている新型コロナウイルスに立ち向かう。都内で開かれた共同会見。Jリーグの村井満チェアマン(60)とともに会見に臨んだ斉藤コミッショナーは「国難とも言える局面を乗り越えるため、手を携えて異例の協力態勢を取る。12球団をまとめる立場として、Jリーグさまと結束して全身全霊で乗り越えていきたい」と力を込めた。

 異例の共闘は、Jリーグ側の要請で実現した。「(公式戦の延期を決定した)25日の時点で、NPBに判断を伝え、それから協力を頼んだ」と村井チェアマン。過去に意見交換などはあったが「この対策は競技団体ごとに正解があるわけではないので、NPBと連携させてもらうことになった」と、より踏み込んだ形となった。

 議長は斉藤コミッショナーと村井チェアマンが務め、会議には3人で構成される「専門家チーム」を置く。メンバーには政府の専門家会議にも入っている、東邦大学医学部微生物・感染症学講座の舘田一博教授も名を連ねる。「直接スポーツと関係ない人を意図的に選んでいる」と斉藤コミッショナー。より深度な意見を求める。

 複数回の会議を経て、中旬には意見書を取りまとめる。これをもとにNPBは開幕以降の措置を、Jリーグは公式戦再開の可否を、それぞれ独自で決定する。初めて直面した非常事態の打破へ、立ち上げられる連絡会議。斉藤コミッショナーは「影響は他のスポーツに相当出てくると思う」。プロ野球&Jリーグだけでなく、他のプロスポーツへの協力も惜しまない姿勢だ。

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