J1大分4戦連続無得点 「カタノサッカー」またもロティーナ監督に封じられる
「明治安田生命J1、C大阪1-0大分」(22日、ヤンマースタジアム長居)
昨季9位の大分はアウェーで昨季5位のC大阪に完封負けを喫し、黒星スタートとなった。片野坂知宏監督(48)は「得点を取れなかったことは非常に悔しい」と厳しい表情で受け止めた。
前半8分にCKからC大阪FWブルーノメンデスに先制を許し、これが決勝点となった。直前に3度、ショートCKを見せた直後、C大阪のキッカーMF清武はゴール前に直接ボールを放り込んだ。ニアに飛び込んだブルーノメンデスへの対応が遅れ、先制された。
その後はボールを保持して反撃。期待の新加入FW知念を中心に、シュート数で15対7、CKで12対6と相手の倍となる本数を記録したが、得点は奪うことができなかった。
C大阪にはホームで行われた昨季のリーグ最終戦でも0-2で完敗している。「去年の最終戦よりは何とかできるのではという状況はあったが、昨季25失点と強固な守備の相手。簡単にはこじ開けられない」と片野坂監督。ロティーナ監督との対戦は同監督が東京Vを率いていたJ2時代も含めて、リーグ戦7試合無得点(3分け4敗)となった。
「カタノサッカー」とも称されるボールを保持する独特のサッカーで昨季9位と健闘。今季は勝ち点55で6位以内に目標を置く。「我々にはスーパーな選手はいない。チームとして粘り強く戦うしかない。自分たちの戦い方を信じてやるしかない」と指揮官は次節・清水(3月1日・昭和電工ドーム大分)とのホーム開幕戦に視線を向けた。