【福西崇史 熱血EYE】どう崩すのか…最後まで克服できず

 「U-23アジア選手権・1次リーグB組、カタール1-1日本」(15日、バンコク)

 東京五輪アジア最終予選を兼ねて行われ、1次リーグ敗退が決まっていたB組の日本は15日、1-1でカタールと引き分け、1分け2敗と未勝利に終わった。

  ◇  ◇

 気持ちは表に出ていたが、11人だった前半にどんなチャンスを作ったか。確かにサイドからの攻撃は有効だった。右の相馬からのクロスを逆サイドの杉岡がシュートした場面など、両翼が攻め上がる積極性は見せた。

 ただ、そのとき中央の3人はどう動いたか。おとりになるような動きがあったか。そういう細かく、地味な動きが最終的にゴールを生みだす連動したプレーになる。守りを固める相手をどう崩すのか、という課題は最後まで克服できなかった。

 今後は五輪本番で主力になる海外組の選手が、試合で一緒にプレーする機会を増やすべきだ。今大会のメンバーは個の力、シュート力、クロスの精度、球際の強さを上げて、Jリーグで爆発的な活躍を見せるしかない。

 最後にVARについて。守備時は相手との不用意な接触を避けるべきだが、逆に攻撃時はペナルティーエリア内のプレーを増やしてはどうか。きれいに崩そうとし過ぎず、あえて相手選手に絡んでいくようなプレーが必要かもしれない。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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