U23FW小川航基 待望のアジア選手権で初ゴールも「俺たちは弱い」
「U-23アジア選手権・1次リーグB組、カタール1-1日本」(15日、バンコク)
東京五輪アジア最終予選を兼ねて行われ、1次リーグ敗退が決まっていたB組の日本は15日、1-1でカタールと引き分け、1分け2敗と未勝利に終わった。
FWの存在価値を証明した。1トップで先発出場したFW小川航基(22)=磐田=が後半28分に先制点となる今大会初ゴール。今大会日本のFW登録選手として初得点にもなり「一つ結果を残せた」と胸をなで下ろした。
VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)介入によりMF田中碧が一発退場に追い込まれ、同点PKを献上する不運に見舞われた。それでも小川は「俺たちは弱いっていうこと。このままじゃいけない。本番じゃなくて、ここで気付けたのは良かった」と自らに敗因を求めた。MF相馬は「単純に実力不足」と嘆き、途中出場のMF斉藤も「日本が強くないということ」と口をそろえた。
「もっといろいろ選手で話すべきだった」と小川は悔やんだ。遅きに失したが、敗退が決まったシリア戦後には選手間ミーティングが開かれるなど自主性も芽生えつつある。「(昨年10月)ブラジルに勝ったりしたけど、全然違ったんだなと感じた」(小川)。苦い経験を五輪への糧とすると誓った。