なでしこ岩渕が代表初ハット「自分が勝たせるっていう気持ちをだいぶ持てている」
「東アジアE-1選手権、日本3-0中国」(14日、釜山)
女子日本代表のなでしこジャパンは、主将のFW岩渕真奈(26)が自身初の代表でのハットトリックを記録し、中国に快勝した。得点への意識について、「今は自分が勝たせるっていう気持ちをだいぶ持てている」と責任感をにじませた。
前半9分に岩渕が先制ゴールを押し込むと、前半終了間際にも決めてリードを広げた。後半10分にも相手GKがはじいたボールを詰めてゴールネットを揺らしハットトリックを完成させた。直後に岩渕は田中美南と交代した。
速い時間帯での得点でチームに貢献した。「わりと早い時間で1点取れて、そこから少し相手のペースというか、相手がパワーを持って来た時に勢いに乗られたというか、相手に押し込まれることもあったけど、全員で集中してラインのコントロールだったり、日本らしさにようなものが出たのかなと思います」と振り返った岩渕。ハットトリックについては「正直、あんまりハットトリック、(最近)いつしたんだろうと思うほど考えてもわからないほど久々だと思うので、素直にうれしさはあります」と語った。
10月のカナダ戦、今大会に入ってから今月11日の台湾戦、そしてこの試合と先制点を岩渕が挙げている。「ゴールという部分は自分でも意識をしている。1点目を取ってチームを乗らせるという意味でも大事なゴールだと思う。続けていきたい」と、チームをけん引している。「昔の自分よりかは、本当に今は自分が勝たせるっていう気持ちをだいぶ持てているので。まあ昔からやれていたらベストですけど。徐々に責任感やチームで勝ちたいという気持ちが強くなっているので、そこは」と責任感もにじませた。
10代から代表入りし、すでにW杯に3大会連続でメンバー入りしている岩渕は26歳にしてベテランでもある。2試合目のキャプテンには「慣れたというか、何もしていないので。キャプテンどうこうではなくチームが勝ったことが良かったのではないかと思います」と控えめな発言。チームが国際試合で4連勝していることには、「まあW杯の後から確実に良くなっているという実感が選手の中にもあるので。それが勝ち癖なのかはわからないが、やれることが増えて、できたこと、できなかったことがある程度、整理できている中、1試合ずつ成長しているんじゃないかなと思えている」など、前向きに語った。