神戸ビジャ有終V弾「最後の夢」天皇杯戴冠へ 盛大に引退セレモニー「ありがとう」

 「明治安田生命J1、神戸4-1磐田」(7日、ノエビアスタジアム)

 首位横浜Mと2位FC東京との直接対決は、横浜Mが3-0で制し、15年ぶり4度目のリーグ制覇を決めた。神戸は今季限りで引退するFWダビド・ビジャ(38)がPKを決めるなど4-1で磐田に快勝。16位湘南は松本と引き分け、J2との入れ替え戦に当たるJ1参入プレーオフに回った。

 有終を飾るゴールはPKだった。2試合ぶりに先発出場したFWビジャは1-1の後半30分、左隅へ強烈に決勝点を蹴り込んだ。「チームが優位に立つゴールを決められ喜んでいる」。ピッチ脇に用意された“VIP席”に座る家族のもとに駆け寄り、ひざまずいて歓喜の抱擁を交わした。

 FWポドルスキが獲得したPKだったが、背番号10は「議論の余地はない」とボールを手渡した。「ルーカスが譲ってくれて、いい形で決められた」と盟友に感謝。現役最後のリーグ戦を、得点王と2差の13得点で終えた。

 電飾に彩られた盛大な引退セレモニーでは「一つ言葉を選ぶとすれば『ありがとう』。家にいるような感覚で日常を過ごすことができた」とあいさつした。ビデオメッセージにはMFイニエスタ、シャビや家族らが登場。長男ルカ君の「今度は僕にサッカーを教える番だよ。スペイン代表の7番になりたいんだ」というメッセージには、思わず目を潤ませた。

 最後はチームメートに胴上げされ、9度宙を舞った。ピッチ中央にはビジャが獲得してきたW杯、欧州選手権、欧州CLなど数々のトロフィーが置かれていたが、一つだけ空いたままの台があった。「選手としての最後の夢。ここに天皇杯を残したい」と、真の有終となるクラブ史上初のタイトルを置き土産とすることを誓った。

 つかの間の休息を挟んで、21日に天皇杯準決勝、その先には元日決勝を控える。残された試合は最大で2つだ。

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