U-22日本が出せなかった攻撃の「厚み」 守備的MFら全体の連係向上不可欠

 「U-22国際親善試合、日本0-2コロンビア」(17日、エディオンスタジアム広島)

 日本は南米の強豪コロンビアに完敗した。MF堂安律(PSV)とMF久保建英(マジョルカ)が1トップのFW上田綺世(鹿島)との3人で攻撃の中心となったが、機能したとは言えない内容だった。何が問題だったのだろうか。

 日本は3人のDFが最終ラインを守る3バック。両サイドの選手がいて、守備的MFが2人。堂安と久保が担ったのは「シャドー」という攻撃的MFで2人。1トップに上田が入った。

 年齢制限のないA代表と違うのは、サイドバックの有無。A代表は4バックと呼ばれ、右に酒井宏樹、左に長友佑都がいて、守備を第一の役割としつつ攻撃に参加する。その前に攻撃的なサイドのMFがいるため、サイドには左右に2人ずつ配置されている。一方、今回はサイドの選手は両サイドに1人ずつ(先発は菅と菅原)、という戦術だった。

 もしも、両サイドの選手が守備で手一杯になり、ポジションを下げ切ってしまうと、攻撃に関われるサイドの選手がいなくなり手詰まりになりやすい。いかに守備的MFをはじめ他の選手がうまく守備をフォローしたり、ボールのつなぎ役になったりするかが重要になる。

 試合後、久保は取材に、「前半は攻撃に厚みをかけることが足りなかったと思う。後半は最後のところでキレイに崩そうとしすぎたのかなと思う」と振り返った。後半については言葉の通りとして、前半の「厚み」とは何か。久保は「厚みってことは人数だと思うんで、前半なんかはもっと人数をかけないと攻撃は面白味もないですし、どんどん追い抜いていくプレーを出していかないと相手にも圧力をかけられないのかなと思いました」と表現した。

 ハーフタイム中にチーム内であった話として、「5バック気味に攻撃の時になっちゃうのはもったいないよねという話は出ていたので、守備の時に5バックは全然いいんですけど、みんなでウイングバック(今回のようなサイドの選手のこと)だけのせいにせずに、ウイングバックを押し上げるためにどうすればいいのか考えないといけないよねという話はしました」と答えている。

 また久保は、「ウイングバックが上がることによって中で受けやすくなると思いますし、どっちかって言うと自分はその利益を得たかった」と、サイドの選手の攻撃参加があった上で自身がプレーすることをイメージしていたようだった。この点については、(練習試合の)広島戦なんかはできていた場面も多かったですし、その時のいろいろな状況があると思いますけど、意識一つで変わるのかなと思いますね」と改善可能との見方を示した。

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