タイ代表・西野監督初勝利 就任2戦目、敵地ジャカルタで3発快勝
「W杯アジア2次予選、インドネシア0-3タイ」(10日、ジャカルタ)
サッカー前日本代表監督の西野朗監督(64)率いる新生タイ代表がインドネシア・ジャカルタのゲロラ・ブン・カルノ・スタジアムで、W杯カタール大会アジア2次予選G組に臨み、3ゴールでインドネシア代表に完勝した。西野監督は就任2戦目で待望の初勝利となった。
7月に就任した西野監督は初陣となった5日のベトナム戦で、スタメンにFWチャナティップ・ソングラシン(札幌)、DFティーラトン・ブンマタン(横浜M)、MFティティパン・プアンチャン(大分)とJ1で活躍する3選手を起用。しかしゴールを奪えずにホームで悔しい勝ち点1となった。
迎えた2戦目。ベトナム戦で負傷交代したティティパンがチームを離脱したことで、先発の変更は余儀なくされた。グレーのシャツ姿の西野監督は、テクニカルエリアでダンディーに指示を出す。FIFAランキング115位のタイに対し、インドネシアは160位。アウェーといえども勝ち点3が必要な一戦だった。
しかし前半は決定力を欠いて無得点。待望の先制点は後半10分に決まる。左サイドから切り込んだMFスパチョーク(ブリラム)がゴール右にミドルを突き刺した。18分にはスパチョークがPKを獲得し、これをティーラトンが決めた。そして26分にスパチョークがこの試合2点目。3ゴールで勝ち点3を獲得した。
G組はFIFAランク65位のUAEを筆頭に、97位のベトナムなどが入る激戦区となっている。