【森保監督インタビュー(1)】久保建英は間違いなくA代表でも戦える

 来夏の東京五輪開幕まで、いよいよ1年を切った。サッカー男子で、史上初の金メダル獲得を目指す森保一監督(50)がデイリースポーツのインタビューに応じ、強化プランを明かした。A代表を含めた兼任監督としてのメリットを最大限に生かし、9月から始まるA代表でのカタールW杯アジア2次予選などで、東京五輪世代の選手を積極的に起用して2つの代表チームを強化。五輪世代の若手にも国際経験を積ませて、悲願達成につなげる。

  ◇  ◇

 -五輪本大会まで、およそ1年。感覚としては“まだ1年”か、“もう1年”なのか。

 「“もう1年”ですね。チーム作りにおいて活動の回数や日数が多ければ多いほど良いと思うが、招集できる回数は限られている。そういった意味ではもう、あと1年しかないという思いですね。(五輪代表監督としては)2017年の12月からでしたけど、あっという間にここまで来ています。少しでも一回の活動を実りある、濃いものにしていかなければいけないなと」

 -多くの五輪世代の選手をA代表に選出して臨んだ南米選手権は、若手の堂々としたプレーも印象的だった。

 「まだまだ経験の浅い彼らが、A代表の常連組の力を持っているかというとまだ足りないところはあると思います。ただ伸び幅、成長を感じさせてもらいましたし、さらに伸びしろもある。世界のトップの選手たちと『自分たちもできるんだぞ』と、メンタル的に同じ目線で戦っているところは見ていてすごくうれしかった」

 -特に、レアル・マドリードへ移籍した久保建英は存在感があった。今後、若い才能をどう育てていくか。

 「久保に関しては、間違いなくA代表でも戦えるという力を見せてくれていた。表現がどう言って良いかわからないが、今後の日本サッカーを支えていくというか背負っていくというか。本人のプレッシャーにならないようにっていうのはあります。ただ、世界トップレベルのレアル・マドリードで試合にどう出られるかというのも(今後の成長に関わる)。まだ身体的にも技術的にも伸びていかないといけない選手だと思うので。本当に試合に出て、また招集させてもらいたい」

 -9月からはA代表のW杯予選も始まる。南米選手権で得た手応えから、五輪世代を積極的に起用するプランもあるのでは。

 「ずっと頭の中にあります。何が一番良いのかなと考えながらやっていきたい。その時、その時でベストな選択をしたい。東京五輪はもちろん大切で、日本サッカーの将来がかかっていると言っても過言ではない。(五輪代表に)A代表で常連組として活躍する選手が出てこそ、金メダルが獲得できる。そこは選手にも強く言っています。チーム作り、選手の強化をして東京五輪で結果を出すというのを考えている。W杯の予選のところでも、チャンスがあれば起用していきたいという思いはある」

 -若手には成長の機会で、A代表としてはチームの層を厚くすることにもつながる。

 「若い選手だけが日本サッカーを引っ張っているわけでも、(五輪後に)引っ張って行くわけでもない。すべての選手を見つつ、その時で一番良い、現状のベストの戦いをしていきたい。周囲の方から見れば、(2次予選は)若い選手が行っても勝てると(思う人もいる)。でも開始前から勝っている試合はない。きっちりと勝ち進むことが大切で、その中でこの選手は使えると思えば、若い選手を入れていきたい」

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