横浜M-浦和戦 判定巡る混乱で担当の松尾主審に1カ月の割り当て停止

 日本サッカー協会は17日、都内で審判委員会を開き、試合中に約9分間が中断し、ゴールをめぐる判定が二転三転した横浜M-浦和戦(13日・日産ス)を担当した審判団への処分を決めた。松尾一主審は1カ月の審判割り当て停止、相楽亨副審、第4の審判員は大坪博和氏は1カ月の審判資格停止、田尻智計副審は1試合の割り当て停止となった。

 同試合では、後半14分の横浜M・FW仲川のゴールをきっかけに混乱が生じた。オフサイドポジションにいた仲川による得点に関して、一度はゴールが認められたが、その後にオフサイドという判定に変更。さらに再度、判定が変わり、最終的には仲川のゴールが認められた。約9分間の中断の間に判定が二転三転する事態となった。

 審判委員会後に経緯を説明した小川佳実審判委員長によると、最初のゴール判定について、4人の審判団全員がオフサイドポジションの仲川が得点者という確信を得られず、オウンゴールの可能性も踏まえてゴールを認定。その後、相楽副審が第四審の大坪氏に、試合の運営側へと得点者を確認するように要請。映像で仲川の得点と確認した運営側が、第四審、相楽副審を通じて松尾主審に伝えられたという。

 その上で松尾主審はゴール判定を取り消して、オフサイドと訂正したが、副審から入ってきた情報源を再び確認した結果、運営側の情報と聞き、審判団以外の情報をもとに判定を覆すことが競技規則に抵触すると認識。経緯を両チーム監督に「運営からの情報をもとに、自分たちで判定を変えることはできない」と説明。当初の判定通り、ゴールと認めるに至ったという。

 一連の事態を鑑みて、小川委員長は各審判員の処分についても説明。審判としての裁量の範ちゅうを超えて得点者の確認を審判団以外に求めた相楽副審と第四審の大坪氏を1カ月の資格停止、主審を務めた松尾主審が1カ月の割り当て停止、田尻副審を1試合の割り当て停止とした。

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