【福西崇史 熱血EYE】久保は相手の圧力に耐えて中央でプレーを

 「南米選手権・1次リーグ、日本0-4チリ」(17日、サンパウロ)

 1次リーグC組第1戦が行われ、日本は大会2連覇中のチリに0-4で完敗した。森保一監督(50)は力の差を認めつつ、東京五輪世代と経験豊富な選手たちの融合に一定の手応えを示した。日本は1999年大会以来、2度目の出場。20日(日本時間21日)の第2戦ではウルグアイと対戦する。

  ◇  ◇

 初めて先発出場した久保は、惜しいシュートやいい攻撃に絡む場面が何度かあった。だが、結果的に中央でプレーできたのは試合の終盤だけ。プレッシャーのきつかった前半はサイドに出てしまい、中にいられなかった。

 次の試合でも同じポジションを任せられるのならば、いかに中央にいられるか。そこで相手の圧力に耐えてプレーする姿に期待したいし、南米選手との対戦を通じて必ず成長できるはずだ。

 若手中心の日本が今大会に臨む上で注目するのは、個々の技量が通用するか。攻撃で言えば、1トップの上田は何度もチャンスを作った。あとは最後、得点を決めきる技術だ。途中出場の安部や三好も個々の良さは出せた。それをチームとして生かせるかだろう。

 試合の入りは悪くなかっただけに、前半の失点が痛かった。0-0で後半を迎えれば違った展開になっただろうが、先に点を取られて戦い方が難しくなった。バルガスの2点目の場面も、引いて耐える選択肢もあったがいかざるを得なかった。

 勝つことだけ考えれば、引いて引いて、ただ守り抜くという戦い方もあるが、それでは若いメンバーでこの大会に出る意味がない。試合展開に対応しながらも攻撃の部分ではどんどんチャレンジしてほしいし、そのような姿勢が見られたのは収穫だった。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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