久保 A代表初先発濃厚 南米選手権初陣 最年少弾決める「自信ないわけじゃない」

 「南米選手権・1次リーグ、日本-チリ」(17日、サンパウロ)

 サッカーの南米選手権に参戦中の日本代表は17日(日本時間18日)、1次リーグの初戦・チリ戦(サンパウロ・午前8時開始)に臨む。世界屈指の強豪クラブへの移籍で注目を集めるMF久保建英(18)=レアル・マドリード=は初のA代表先発出場が濃厚で、日本史上最年少となるAマッチゴールに挑戦する。大会2連覇中の南米の雄が相手となる一戦で、日本の未来を担うレフティーは輝きを放てるか。

 いざ、飛翔の時だ。試合会場であるエスタディオ・ド・モルンビーでの最終調整を終えたMF久保は、目の前に迫る戦いだけを見つめていた。練習後の取材エリアでは歩みを止めずに、海外メディアに対してはスペイン語で、日本メディアには日本語で「明日の試合後に話します」とだけ話した。落ち着き払った所作と、鋭く光る眼光が既に臨戦態勢であることを物語る。

 先発出場が濃厚な自身Aマッチ2戦目では、新たな歴史を作ることも期待される。18歳13日で迎える一戦の相手は大会2連覇中の強豪。だが、得点を記録すれば金田喜稔氏が1977年6月に記録した最年少ゴール記録を42年ぶりに更新することになる。チリ戦に向けては「けがだけは気をつけたいですけど、最大限のプレーを出していければ」。15歳でJデビューした当時から周囲が注目する年少記録には目もくれず、勝利のために自らのプレーに集中する姿勢は変わらない。

 18歳5日と史上2番目の若さでの日の丸デビューとなった親善試合エルサルバドル戦(9日・宮城)から約1週間。鮮烈なプレーを見せた同戦は、2-0とリードした展開からの出場だけに、本気の南米勢が集う今大会と比較し「いい展開の中で出場してプレッシャーも少なかったが、今回はそういった余裕もない」と分析。その上で「大口をたたくわけじゃないですけど、自信がないわけじゃないので」。そう語る瞳には挑戦者としての炎が宿っていた。

 世界最古の大陸選手権に臨む18歳。「歴史がある大会で、W杯と同じ規模だと勝手に自分は思っている」。覚悟と誇りを胸に、力の限り挑戦する。

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