久保建英 目の前の南米決戦に集中「終わるまで大会のことだけしか答えない」

 サッカーの南米選手権に参戦する日本代表は14日、初戦のチリ戦(17日・サンパウロ)に向け、当地で冒頭15分間をのぞく非公開練習で調整を行った。スペインの強豪であるレアル・マドリードへの移籍が決まったMF久保建英(18)が「注目が集まっているのなら、いいニュースを届けられれば、それが2倍にも3倍にもなる」と躍動を誓った。同日、大会が開幕し、1次リーグA組で開催国ブラジルがボリビアに3-0で快勝した。

 自分が置かれている立場は分かっている。そして、何をすべきかも分かっている。レアル移籍が正式決定後、久保の第一声は「大会に集中したいので、終わるまでは大会のことだけしか答えないです。よろしくお願いします」。淡々と、だが確かな口調で話した。

 もちろん、周囲の注目度の高さも理解している。レアルが永遠のライバルであるバルセロナの下部組織に在籍していた18歳の日本人を獲得したニュースは世界中を駆け巡り、練習場には海外メディアも殺到。スペイン・マルカ紙の記者も「正式発表を受けて、急きょ(日本の練習に)駆けつけた。クボについて教えてくれ」と訪問。そんな状況を久保は「注目が集まっているのなら、いいニュースを届けられれば、それが2倍にも3倍にもなる」。周囲の期待度を追い風に変える。

 レアル側はクラブの公式サイトで、来季は久保がBチームでプレーをすると明言。だが、強豪ひしめく南米選手権で光るプレーを見せれば、早期のトップチーム昇格の足がかりにもなる。何より、本格的な世界挑戦が始まった18歳にとっては、自らの“現在地”を探る格好の舞台。「こんな歴史がある大会でW杯と同じ規模だと勝手に自分は思っている。ピッチに出て、ただ90分過ごすのはもったいない。劣勢の時間があると思うので、その中で個人として何ができるのかにフォーカスしていきたい」と語る。

 世界最古の歴史を誇り、南米諸国が覇権を競い合う熱狂の祭典。「(試合に)勝つことや、自分のプレーを出すことができれば、それが今後に向けた自分の自信になる」。久保建英の未来絵図を示して見せる。

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