新生神戸 フィンク監督初陣星「第一歩を踏めた」イニエスタが就任祝い弾

 「明治安田生命J1、FC東京0-1神戸」(15日、味の素スタジアム)

 神戸が敵地でFC東京を1-0で破り、トルステン・フィンク新監督(51)の初陣を白星で飾った。後半4分に6試合ぶりに先発復帰したMFアンドレス・イニエスタ(35)が決勝点となる今季初ゴールを決めた。神戸は勝ち点17として11位に浮上、FC東京は同33で首位のまま。清水は横浜Mに3-2で逆転勝ちし、最下位を脱出。浦和に1-2で競り負けた鳥栖が最下位に後退した。

 新指揮官の初陣にイニエスタが決勝点で花を添えた。後半4分、西の右クロスが逆サイドに流れ、ペナルティーエリア左隅で待ち受けたイニエスタに渡った。背番号8は右足で鮮やかにゴール左隅へ突き刺し、フィンク監督に初勝利を贈った。

 「勝ち点につながったという意味で素晴らしいゴールだった」。4月28日の川崎戦以来、6試合ぶりに先発復帰を果たした“魔術師”は喜びをかみしめた。神戸加入後では初めてボランチの一角に入った。「心地良くプレーできた」とボールを落ち着かせ、効果的なパスを何本も通した。

 フィンク監督は「彼のボール支配を生かし、ビルドアップを手伝えるポジションに置いた」と狙いを説明。「キープレーヤーとなって、リーダーとしての質を見せてくれた」と主将をたたえた。

 ぶっつけ本番での指揮となったフィンク監督は「第一歩を踏めた。大事な一歩だった」と初采配を振り返った。ピッチ脇で声をからし、顔を真っ赤にして指示を送り続けた。その情熱的な姿に、FWビジャは「バイタリティーやスピリットをもたらしてくれた」と話し、イニエスタも「ポジティブなエネルギーを与えてくれた」と好意的に語った。

 11試合ぶりの無失点で首位相手に敵地から勝ち点3を持ち帰った。「神戸の底力を信じる機会になる」。反攻を予感させるように、イニエスタは言葉を結んだ。

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