MF柴崎「優勝以外失敗」 ベトナム戦へ向け意気込み語る

 「アジア杯・準々決勝、日本-ベトナム」(24日、ドバイ)

 2大会ぶり5度目の優勝を目指すサッカー日本代表は23日、準々決勝・ベトナム戦に向けて冒頭15分間をのぞく非公開練習で最終調整を行った。練習前に行われた公式会見では、森保一監督(50)とMF柴崎岳(26)=ヘタフェ=が出席。柴崎は「次のラウンドに進むために、重要な一戦。大会を勝ち進みながら成長して、トロフィーを勝ち取る」と語り、優勝した2011年大会以来となる4強入りに向けて意気込みを語った。

 静かに、だが確実に闘志を燃やした。公式会見に出席したMF柴崎は、ベトナム戦に向けて「(相手は)非常に力のあるチームだと理解しています。若く、勢いのあるチームに対して、同等かそれ以上のハードワークをする気持ちを見せないといけないですし、パスワークや技術で上回っていかないといけない。個人としては、その中心を担っていきたいし、それを周りの選手に伝えられれば」と意気込みを語った。

 ここまでウズベキスタン戦をのぞく3試合に出場。所属先のヘタフェでは存分な出場機会を得られず、開幕直後は試合勘の欠如を感じさせたが、試合をこなすたびにパフォーマンスは確実に向上。21日のサウジアラビア戦では左CKから「狙ったところにしっかり蹴れた」と決勝点をアシストした。

 26歳で迎える2度目のアジア杯では、覚悟を持って臨む。「若い時はチームの目標は優勝で、それに貢献していく部分もあった。でも、そう言ってられない年代、立ち位置。負けたら多くの責任を感じる立場」。そして「優勝以外は自分の中では失敗。勝つことだけ、優勝者だけが得られる自信と誇りがある」と頂点を見据える。

 自信に満ちているようだが、本人の感覚は違う。「個人としてはそこまで大きな自信を持っているわけではない。形容するなら、覚悟と言った方が正しい表現」。あえて強い言葉で、チームを引っ張る意識を発している。

 言葉からもにじむ強い自覚は、ロシアW杯での戦いで芽生えた。全4試合に先発し、16強入りに貢献。手応えと共に悔しさも味わい「これからの日本代表を考えた時、ある程度自分の中で、こうなっていくべきというものを持っている」。

 熱い決意を胸に秘めたゲームメーカーが、日本を4強入り、そしてアジア王者へと導く。

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