急性白血病の新潟・早川が選手契約再開 クラブが発表「トップレベルに十分対応」

 サッカーの新潟は12日、公式HPで急性白血病で闘病していたDF早川史哉について選手契約一時凍結を解除すると発表した。早川は16年4月に急性白血病と診断され、17年1月から選手契約を一時凍結していた。今後は経過観察などの治療は継続するという。

 クラブのHPでは、早川の契約凍結のために開設した「早川史哉選手支援基金」は、契約解除に伴い、この日で閉鎖するという。

 早川はクラブを通じ喜びのコメントを発表。「このたび契約を再開していただけることになりました。これからも直面するだろう課題に目を背けることなく、強い覚悟を持って臨んでいきたいと思います」と復帰への強い意思を表明。「思い返せば本当にいろいろなことがありました」と振り返り、退院後に初めてボールを蹴ったことや、アカデミーの練習に参加できたこと、また小児病棟訪問や病院内ビューイングなども行い「多くの経験を積み、たくさんの出会いもありました」と感謝。

 契約再開への道程は「僕一人では決して成し遂げることはできませんでした。すべてアルビレックス新潟というクラブの理解やサポートがあってこそ、実現できているということです」と改めてクラブ側へお礼をつづった。

 「これからも自分が大事にしている『誠実』『全力前進』という言葉を胸に、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います」と決意をつづった。

 中野幸夫社長も「契約再開にいたるまで回復してくれたことを心から嬉しく感じると共に、これまでアルビレックス新潟サポーターの皆様、サッカー関係者の皆様をはじめ、多くの皆様より、たくさんの激励やご支援を賜り、深く御礼申し上げます」と謝辞。現在の早川の状態についても「周囲と比較してもそん色ないほどの回復ぶり」とし、病院側とも連携し「トップレベルに十分対応できるフィジカルであることを確認いたしました」。主治医や家族、本人の意思を尊重し「総合的な判断のもと、契約凍結の解除を決断しました」と説明した。

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