イニエスタ&トーレスJ初共演はドロー 神戸は次節にも残留決定

 「明治安田生命J1、神戸0-0鳥栖」(10日、ノエビアスタジアム神戸)

 “魔法使い”と“神の子”に港町が沸いた。神戸MFイニエスタと鳥栖FWフェルナンドトーレス。スペイン代表としてW杯優勝も経験した世界的名手の対決に、神戸の本拠地ノエビアスタジアムには今季最多2万6603人が詰め掛けた。

 2人は8月の天皇杯でも対戦していたが、Jリーグの舞台では初。「(2人が)日本でプレーすることは特別な意味がある」と話したイニエスタは、卓越した技術で何度も好機を演出し、前半30分にはFWポドルスキとのワンツーから左足ミドルでゴールを狙った。

 一方、キャプテンマークを巻いたフェルナンドトーレスはシュート0本と見せ場を作れず後半26分に交代。「(内容に)満足していない」とうつむいた。

 試合はスコアレスドローに終わったが、勝ち点1を積み上げた神戸は次節にもJ1残留が決まる。3連勝を逃した鳥栖は自動降格の可能性が残った。去就が注目されるフェルナンドトーレスは「これからどうなるか分からない」と含みを持たせるなど、Jでの直接対決は最後となるかもしれない。

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