イニエスタ「難しい状況」神戸残留争いに危機感 残り4戦、改善を「確信」
J1は過去有数のし烈な残留争いを繰り広げている。元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が加入した神戸もその1チームだ。降格圏の16位鳥栖から勝ち点差4の12位だが、その間に位置する湘南、名古屋、磐田は1試合から2試合消化試合が少なく、厳しい状況にある。この日、都内でアシックスとのアドバイザリースタッフ契約の発表会見に臨んだ世界的名手からも危機感が伝わってきた。
長年愛用してきたナイキから、アシックスに使用スパイクのメーカーを替えることを選択。アシックスにとっても晴れがましい場となったが、イニエスタ自身はこれを「責任」という言葉で表現した。
「自分にとってアシックスと踏み出した大きな1歩は喜ばしいとともに、大きな責任という意味でも…。これまで使わせていただいていたナイキからアシックスへの変化は大きな責任を感じております」
さらに、壇上ではあらためて「多大な努力をされている(神戸の)三木谷会長に感謝を述べるとともに、ここ日本に来ている挑戦はヴィッセル神戸をトップチームに育てることを目指してここに来ていますので、それに向けて素晴らしいアシックスファミリーに入ったということはそれを達成するための一つの大きなモチベーションになると考えていますので、これからも頑張っていきます」との決意を示した。
同世代の元スペイン代表FWフェルナンドトーレスが加入した鳥栖も16位に沈み苦しんでいる。神戸と鳥栖がノエビアスタジアム神戸で対戦する11月10日のリーグ戦第32節は神戸が開門を1時間早めると発表するなど今から注目されているが、激しい戦いが予想される。
神戸の残り4試合は11月3日・名古屋戦(豊田スタジアム)、10日・鳥栖戦、24日・清水戦(IAIスタジアム日本平)、12月1日・仙台戦(ノエビアスタジアム神戸)。特に名古屋と鳥栖とは残留争いの直接対決になる。
イニエスタは「チームは難しい状況にはあるんですけども。残りの4つの決勝戦を勝ち抜いて、この道を進んでいけばチームとして必ず改善して良くなっていくことを確信しています」と、「決勝戦」という言い回しで強い決意を示した。さらに、「この道をみんなで歩み続けて、ヴィッセルの選手1人1人ももっと向上していって。僕は1人では何もできないので。チームが僕を必要としているように、僕もチームを必要としているので」と、あくまでチームとしての成長、改善、向上を目指していくと誓った。(J1順位は2018年10月22日時点)