本田が豪州デビュー弾 開幕戦敗戦も新天地鮮烈の第一歩

 「Aリーグ、メルボルン・ビクトリー1-2メルボルン・シティー」(20日、メルボルン)

 サッカーW杯ロシア大会後にオーストラリアAリーグのメルボルン・ビクトリーに加入した元日本代表MF本田圭佑(32)は20日、メルボルン・シティーに1-2で敗れたホームの今季開幕戦で先発デビューし、ゴールを決めた。キャプテンとしてフル出場。昨季限りでメキシコ1部パチューカを退団し、オーストラリアを新天地に選んだ本田が、鮮烈な第一歩をしるした。

 プレッシャーが懸かる状況になればなるほど燃え上がる。そして必ず結果を出す。4万504人の大観衆で埋まった本拠地に、本田があいさつ代わりの一発だ。前半28分。右サイドで起点となるパスを出してゴール前に上がると、右クロスを相手選手に競り勝って頭でたたき込んだ。鮮やかな先制弾。雄たけびを上げ、サポーターをあおるように派手なガッツポーズを作った。

 左腕にキャプテンマークを巻き、代名詞となった背番号「4」を背負って臨んだデビュー戦。「楽しみだ。準備はできている」と話していた通り、4-4-2の右MFに入り、攻守に奔走した。キッカーを任されたセットプレーで好機を演出。後半20分には本田の縦パスを受けたFWがポスト直撃のシュートを放った。昨夏加入したメキシコ1部パチューカでのデビュー戦でもゴールを挙げたように、この男は節目に強い。試合は逆転で敗れたが、宿敵とのメルボルンダービーで確かな存在感を示した。

 「得点できたうれしさよりも、勝てなかった残念さの方が大きい」

 試合後は厳しい表情を崩さず、敗戦という事実をかみしめた。「トロフィーを取ることを成し遂げたい」と誓った新天地でのチャレンジ。ゴールぐらいで満足できるはずもない。W杯ロシア大会後にはA代表引退と、オーバーエージ枠での東京五輪出場を目指すことを表明。カンボジア代表のGMに就任し、指導者としての活動も始めた。刺激的な新たな旅路。本田らしく自らの可能性を信じて、ひたすら突き進む。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス