【福西崇史 熱血EYE】監督と選手の距離感がこの3勝で縮まった

 「キリンチャレンジカップ、日本4-3ウルグアイ」(16日、埼玉スタジアム)

 日本が南米の強豪ウルグアイを振り切った。12日・パナマ戦からスタメン9人を入れ替えた中、FW大迫勇也(28)=ブレーメン=が前半36分、W杯ロシア大会の1次リーグ・コロンビア戦以来の代表ゴールを挙げた。MF堂安律(20)=フローニンゲン=も後半14分、代表初ゴールを決めた。日本はこれでウルグアイに2勝1分け4敗。11月に親善試合を2試合戦い、来年1月開幕のアジアカップに備える。

  ◇  ◇

 全体として森保監督がやろうとしていることはできていた。攻守の切り替えを早く、球際を強く、など基本的なことを意識しつつ、それぞれが良さを出しながら周りのサポートもできていた。ドリブルで仕掛けた後、周りがついていこうとしていたし、ターンした後に選択肢が増えるサポートができていた。

 南野の先制点は、動きだしがよく、中島がパスを出すタイミングに自分の流れで入った。そして、相手がきたところが見えてターンした。落ち着いてイメージ通りに決めたゴール。ターンのうまさは彼の強みだ。相手との駆け引きに加えて、得点への予備動作もあった。

 大迫は浮かさないように、GKの足元を狙って決めた。自分で仕掛けて、積極的にシュートを打っていた。日頃からゴールを意識しているから決められる。気持ちの準備とともに、ポジションの準備もできている。

 堂安は成長しているし、中心選手になり得ると感じた。体を預けてのキープもそうだし、ドリブルをしながらでも周りが見えている。相手に囲まれても、酒井にパスを出していた。

 中島も積極的に仕掛けていた。スピードアップしたら、相手は身構えていた。大迫と南野のコンビネーションも良かったし、チームとして融合はできていると感じた。

 バックパスによる2失点目は防げたし、セットプレーでの失点は課題だが、ガンガンきていたウルグアイを相手にこれだけ戦えたのは今後に生きる。監督と選手の距離感が、この3勝で縮まったと思う。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)

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