MF南野拓実、友情弾決める!急性白血病の新潟・早川が観戦「俺も頑張る」

 酒井(中)らと笑顔で話す南野(右)=撮影・棚橋慶太
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 「キリンチャレンジカップ、日本-パナマ」(12日、デンカビッグスワンスタジアム)

 サッカー日本代表は11日、国際親善試合パナマ戦に向け、試合会場で冒頭15分間を除く非公開で最終調整を行った。MF南野拓実(23)=ザルツブルク=はトップ下として先発出場が濃厚。11年U-17(17歳以下)W杯日本代表のチームメートで、急性白血病からの選手復帰を目指すDF早川史哉(24)=新潟=が観戦に訪れる前で2試合連続ゴールを決める。また、公式会見で森保一監督(50)はDF吉田麻也(30)=サウサンプトン=を主将に指名したことを明かした。

 同世代の戦友を奮い立たせる。トップ下として先発出場が濃厚な南野は降りしきる冷たい雨の中、2試合連続ゴールが懸かる一戦へ気持ちを高ぶらせた。

 新潟の地で決めなければならない理由もある。パナマ戦にはU-17W杯代表のチームメートで、急性白血病からの復帰を目指す早川が観戦に訪れる。新潟入りした16年に発病した早川は骨髄移植手術を受けるなど1年半以上の過酷な入院生活を送り、昨年12月から選手復帰を目指して練習を開始。この日も新潟のトップチームにまじって汗を流した。

 南野、中島、室屋らは9日に代表の練習に訪れた早川と約6年ぶりという再会を果たした。「久しぶりに会えて良かった。元気そうで本当に良かった」と旧交を温めた。16年リオ五輪当時には早川を激励するビデオメッセージも作製。南野は「全力でプレーして少しでも勇気付けられれば」と心を痛めていた。

 SNSなどを通じて早川の闘病の経過を追っていた南野は「俺も頑張らないといけないと思ったよ」と言葉を掛けたといい、早川は「僕自身も頑張る力をもらっている。彼らを見ながらさらに復帰に向けて近付ければ」と決意を新たにした。成長した姿を友の目に焼き付ける。

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