川崎、クラブ史上最多タイとなる9年ぶりの7ゴール

 「明治安田生命J1、川崎7-0札幌」(15日、等々力陸上競技場)

 2位の川崎はホームで4位の札幌と対戦して7-0と大勝した。前半28分にMF家長昭博が先制点を決めると、終盤まで攻めの手を緩めずに7選手が得点を奪う圧巻の勝利。今季から加入したMF下田北斗は移籍後初先発でゴール。途中出場のMF田中碧は、J1初出場で初得点を記録した。首位・広島が敗れたため勝ち点差は6に縮まった。

 「本当は足もとに欲しかったんだけどね」。MF中村が苦笑いで振り返るのは、1-0で迎えた前半30分。MF家長のボール奪取から発動したショートカウンター。FW小林からのラストパスは浮き球だった。「少し(体の)後ろの方に来たから、体を折りたたんでミートだけを意識した。(元イタリア代表FW)インザーギをイメージしました」。コンパクトに右足を振り、ゴールへと流し込んだ。

 7発大勝は、09年の10月25日・リーグ広島戦(7-0)以来、9年ぶりで、クラブ史上最多タイの得点数。特筆すべきは得点者が全員異なる点で、主将の小林は、移籍後初先発の下田と、J1デビュー戦となった田中の得点を引き合いに「なかなか試合に出られていない選手も結果を残した。2人のゴールはチームとしても大きかったと思う」。中村も「どんどん(後方の選手が)湧き出てくるのがウチのサッカー。自分たちのサッカーを思い出すきっかけにもなるだろうし、色んな人に(得点の)イメージが湧くのはポジティブだと思う」と語る。

 昨季はラスト15試合を無敗で駆け抜け、逆転で悲願のリーグ初制覇を飾った。残り8試合にも好影響が期待できる大勝劇だが、中村は言う。「できすぎとは思わない。自分たちがやるべきことを、1人1人がきっちりとやった結果だと思う」。連覇に向け、川崎が勢いに乗る。

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