浦和ファブリシオのハットで快勝、ウルトラマン風パフォもさく裂
「明治安田生命J1、浦和4-0磐田」(15日、埼玉スタジアム2002)
今夏、ポルトガルのポルティモネンセから加入した浦和のFWファブリシオが来日初、自身2度目のハットトリックを記録。勝利に大きく貢献した。
後半10分、MF青木のミドルシュートを相手GKがセーブし、浮いたボールをボレーで決めて先制。同16分にはMF長沢、青木、MF武藤とつないで、ゴール前、フリーで縦パスを受けると、キックフェイントでGKを崩しシュートを決めた。後半45分にはカウンターから3点目を決めた。
「個人的に特別なゲームになった。素晴らしいゲームができた」。
1点目と2点目。ゴールを決めた後のパフォーマンスで、両腕を「+」の形に交差する。ウルトラマンの必殺技“スペシウム光線”のポーズだった。鋭くとがったモヒカン頭がトレードマーク。「友達や代理人から、ゴールを決めたら頼むからウルトラマンのマネをしてくれと言われていたんだ」と明かした。
ポルティモネンセではリーグ戦28試合15得点の決定力が武器。その看板通り、これで浦和加入以来6戦5発となった。「日本の夏は過酷。この国の気候に合うためにハードにやらないといけない」と気を引き締める。
浦和加入前はウルトラマンの存在は知らなかったという。指摘されて画像を調べて確認。同じ頭部を持つスーパーヒーローにほれ込んだ。「ウルトラマンはカッコイイと思う。あこがれるのは見た目より、その力ですね」。“浦和のウルトラマン”は何度でもチームの窮地を救ってみせる。