首位サンフレ痛恨ドロー 終了間際OG…城福監督「負けに等しい」
「明治安田生命J1、広島2-2湘南」(5日、エディオンスタジアム広島)
首位を走る広島は、ホームで11位の湘南と対戦して2-2で引き分けた。前半32分にPKで先制点を許すも、同ロスタイムにFWパトリックがPKを決めて同点に。その後も攻勢を仕掛け、後半33分にMF柏が一時は逆転となるゴールを決めたが、終了間際にオウンゴールで追いつかれた。
あまりに痛いミスとなった。1点リードで迎えた後半ロスタイム。相手DF坂の浮き球のパスに対して、DF和田が頭でGK林へとバックパスを送ったが、ボールは無情にも守護神の頭上を通過。そのまま自陣のゴールへと流れていった。目前だった勝利が霧散する痛恨のミス。城福監督は「負けに等しい。今日の内容で勝ち点1というのは受け入れがたい」と言葉を絞り出した。
広島にとって73回目となる「原爆の日」を翌日に控え、試合前には両チームとスタジアムの観衆が30秒間の黙とうをささげた。ナイターながらも、気温30度に迫る暑さの中で、前後半共に給水タイムを挟むほど過酷な環境下での一戦。試合後には、追いついた湘南側もピッチに倒れ込む選手がいるほど、互いに死力を尽くした90分間だった。
開幕から9戦負けなしで抜け出すなど安定した戦いで首位に立つも、中断期間後は5試合で2勝1敗2分けと調子に乗りきれない。主将MF青山は「今日は、最後まで相手を抑えられる実力がなかった。それだけです」と話した。2位のFC東京とは勝ち点5差。再び勝利を積み重ね、頂点に向かえるか。