浦和・興梠がJ1最長タイ7年連続2ケタ得点を達成「何よりもケガがない証し」

前半、浦和・興梠が先制ゴールを決める(撮影・堀内翔)
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 「明治安田生命J1、浦和2-0川崎」(1日、埼玉スタジアム)

 前節に首位・広島を破った浦和は、3位の川崎と対戦して2-0で勝利した。前半7分にFW興梠慎三が右からの低いクロスを、技ありのループシュートで合わせて先制。終了間際にはFWファブリシオがPKを決めて加点した。興梠は今季10得点目で、J1史上最長タイとなる7年連続での2ケタ得点を達成。浦和はこの勝利で鹿島、横浜Mについで史上3クラブ目となるJ1通算400勝を記録した。

 ゴールネットを揺らすイメージを、明確に描けていた。前半7分、右サイドを抜け出したMF武藤の低いクロスにFW興梠が合わせる。飛び出してきた相手GK鄭成龍をあざ笑う、冷静なループシュート。「選択肢としてはループしかなかったけど、その選択肢がパッと浮かんで良かった」。ストライカーとしての才能が一連のプレーに詰まっていた。

 C大阪戦、広島戦、そして川崎戦。すべて上位から奪った3戦連続でのゴールで、今季のリーグ10得点目に到達。7年連続2ケタ得点は、Jリーグによると現名古屋のFW佐藤、新潟や浦和などでプレーしたFWエジミウソンに並ぶJ1での最長タイ記録となった。「何よりもケガがないのが、7年連続で取れている証しかな。それに尽きると思う。あとはずっと試合に絡んでいられることかな」と語った。

 恩師に成長を見せた。今季途中から就任したオリベイラ監督は、07年から5季にわたって鹿島で師事。J1の3連覇など黄金期を支えるFWだったが、年間2ケタは一度だけ。当時オリベイラ監督は「(興梠)慎三はもっと考えて走れるようになれば、もっと点を取れる」とその能力に高い期待をかけていた。現在は異なるクラブで再び共に戦う存在だが、興梠は「攻撃の部分は自由にやらせてもらっている。監督の期待に応えたい」と話していた。7年連続の2ケタ得点は、オリベイラ監督が退任した翌年から続く記録。興梠は「波のない選手になったかなと思います」と誇らしげに語った。

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