イニエスタ「アツイ」酷暑の中、神戸で初練習 スーパースターはおちゃめスタ!

 チームに合流して練習するイニエスタ(中央)
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 J1神戸にスペイン1部バルセロナから完全移籍で加入した、W杯ロシア大会スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(34)が20日、神戸市内で行われた練習に初参加し、22日の湘南戦(ノエスタ、18時開始)出場、さらにはクラブ史上初のタイトル獲得へ意欲を示した。また「アツイ」という日本語を覚えたことを明かして報道陣を笑わせるおちゃめな一面も見せた。

 ワールドクラスの“魔法使い”がついに、J1神戸の練習場「いぶきの森」のピッチへと降り立った。午前9時30分。31度という気温以上にじめっと蒸し暑く、立っているだけで汗が流れ落ちる熱気の中、バルセロナの一時代を築き、スペイン代表としても世界中を魅了したイニエスタが初練習に参加した。

 練習は一般非公開。報道陣39社、約80人、テレビカメラ15台がその姿を追う中、イニエスタは練習の冒頭で仲間へ通訳を交えて約1分半あいさつした。本人は「みんなとプレーを始めることへのワクワク感を伝えた」と言うが、熱い“スピーチ”を聞いた選手によると「たくさんのタイトルを取れるように」という発言も出たという。これまで数々のタイトルを手にしたレジェンドの新たな挑戦だ。

 新天地に心が熱く燃え上がるのはもちろんだが、例年以上に厳しいと言われるこの日本の夏は、とにかく暑かったのだろう。初練習を終えた感想は「コンディションはいい。でも本当に暑い」と苦笑い。覚えた日本語を問われ「アツイ」と披露する一幕もあった。

 「練習に参加して、仲間やスタッフにもいろいろ教えてもらったので、1週間後、1カ月後にはもっと(日本語を)話せるようになりたい」。クラブハウス内ではチームメートに写真撮影を“おねだり”するなど積極的に交流。自身初の移籍だが“ルーキー”らしい愚直な姿勢も持ち合わせているようだ。

 色白で細身。日本選手と比較しても小柄に見える体格だが、その技術はやはり天下一品。一緒に練習したU-19日本代表MF郷家友太(19)は「パスがすごくきれいで、全く浮かないゴロのパスを出せる。走ったら必ずボールが来る」と目を丸くした。

 Jデビューは22日の湘南戦が濃厚。本人も「出る可能性はある。できるだけベストの状態で挑めるように準備したい」と意欲的だ。首位広島とは勝ち点15差の6位。うだる暑さを吹き飛ばすような鋭いパスワークで、クラブ史上初のタイトルを-。それだけの覚悟を持って、魔法使いはやってきた。

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