乾が異例!母国でのベティス入団会見 W杯フィーバーで「盗撮されるし…」

 W杯ロシア大会日本代表で、スペイン1部エイバルからベティスへ完全移籍したMF乾貴士(30)が12日、東京都港区のスペイン大使館で入団会見を行った。スペインリーグによると、同リーグの新加入選手が母国で入団会見するのは史上初。異例の待遇の中、乾は「これがラストの移籍になる。レギュラーを取れるように頑張る」と活躍を誓った。3年契約で、背番号は日本代表と同じ「14」に決定。鮮やかな緑のユニホーム姿を披露した。

 決意をにじませた。「今年で30(歳)になりましたし、おそらくこれがラストの移籍になる」。迷った末に決めた移籍先。骨をうずめる覚悟で選んだクラブが、ベティスだった。「すごくやりたいサッカーだった」と決断理由を明かし、「パスサッカーのチーム。すごくいいサッカーをする」と目を輝かせた。

 ベティスはアンダルシア州の州都セビージャを拠点に1907年に創立した老舗クラブ。リーグ優勝1回、スペイン国王杯制覇2回を誇る。昨季は勝ち点60で6位に入り、欧州リーグ出場を決めている。「欧州リーグはすごく楽しみな大会。ちょっとでも勝利に貢献できるように、まずはレギュラーを取りたい」と誓った。

 W杯で活躍し、今や“時の人”だ。「電車に乗る度に顔をさされるし、プールにいくと盗撮されるし、子供の運動会に行ったら(ほかの)子供たちが集まってくる。W杯の影響は感じます」。現在は妻子とつかの間のオフを満喫中。予期せぬフィーバーに苦笑いを見せた。

 この日披露された背番号は「14」。ベティス関係者は「乾が日本代表と同じ14をリクエストした。去年付けていた選手が出ていって空き番号だった」と説明した。26日にベティスに合流。28日からイギリス・カーディフ合宿に帯同し、順調なら8月3日のボーンマスとの練習試合が初陣になる。

 「楽しみで仕方ない」。スペインのサッカーに夢を求め、たどり着いた最後のクラブ。理想のサッカーを追求していく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

サッカー最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    スコア速報

    ランキング(サッカー)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス