前代未聞のPK戦やり直し 主審に競技規則の適用ミス

 前代未聞の珍事だ。日本サッカー協会は11日、天皇杯2回戦J1名古屋-JFL奈良クラブ(6日・パロマ瑞穂)で主審にPK戦で競技規則適用ミスがあったとして、PK戦を1人目からやり直すと発表した。日時、場所は未定。試合は1-1で決着がつかず、PK戦の末に奈良クラブが5-4で勝利。番狂わせは、異例の仕切り直しとなった。

 ミスとなった事案は奈良クラブの4人目。主審は不正フェイントを指摘して蹴り直しを命じ、この選手は成功した。だが競技規則ではキックを失敗とすべきで、規則を正しく適用していれば名古屋の勝利が決まっていた。

 問題は試合翌日の7日に外部から協会に問い合わせがあり、発覚した。協会は競技規則決定機関である国際サッカー評議会(IFAB)と議論を重ね、IFABからは「今回のようなケースは初めて」と言われたという。この日、天皇杯臨時実施委員会を開き、PK戦やり直しを決めた。

 都内で会見した須原清貴委員長は「素晴らしい試合だった。両クラブ、選手に非はない。本当に申し訳ない」と謝罪した。

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