徳島北「英姿颯爽」で狙う初陣星 元G大阪・佐藤監督と歴史に名を刻む

 徳島北が初出場の全国高等学校サッカー選手権大会(30日開幕)に挑む。元G大阪の佐藤城介監督(42)の指導のもと、突破力がある攻撃陣を中心としたサッカーを持ち味に県大会決勝で強敵・徳島市立を撃破した。スローガンは「英姿颯爽(えいしさっそう)」。まずは初戦突破を目標に、帝京大可児(岐阜)と対戦する初陣に乗り込む。

 創部21年目で悲願の全国選手権初出場をつかんだ。初陣に向け、緊張感がみなぎる徳島北の練習グラウンド。佐藤監督は選手たちの動きを見守りながら「まだ全国で戦える守備力はない。まずは守りを底上げしたい」と冷静に話した。

 同監督は徳島市立OBで、92年の全国総体優勝メンバーでもある。高知大卒業後は2年間、G大阪に在籍。現役を退いたあと教員の道に進んだ。徳島北では今年が就任10年目。現チームは2月の県新人大会で初優勝を飾り、「選手たちが、自分たちはやれると、いい意味で勘違いした」と指揮官は笑顔で振り返る。夏の県総体、四国総体とも決勝で母校・徳島市立に敗れる悔しさを味わったものの、内容は互角で「負けても手応えがあった」と自信を持ってチームづくりを進めてきた。

 そして11月12日に行われた県大会決勝。粘り強い守備で徳島市立の猛攻をはね返すと、後半29分にCKから先制ゴール奪取。そのまま1-0で逃げ切り、初優勝を果たした。

 「英姿颯爽」。指揮官が掲げるスローガンだ。「堂々と、すがすがしく戦う」という意味を持ち、徳島北イレブンはその4文字を胸にピッチを駆ける。攻撃陣にはテクニックがある選手がそろっており、右MF小林竜來(2年)と左MF富士智樹(2年)の両サイドアタッカーは突破力十分。「ドリブルが一番の持ち味。全国選手権でもしっかり発揮したい」と富士は闘志を燃やす。エースFW池田匡志(3年)は「前でボールを収めて攻撃にリズムをつくり、点を取りたい」と意気込んだ。

 大みそかの初戦の相手は帝京大可児(岐阜)。佐藤監督は「技術が高く、攻撃力があるチーム」と相手の印象を語ったあと、「ピンチもあると思うけど、こちらが先制点を取れれば面白い勝負になると思う」と分析した。

 主将のDF中道央樹(3年)は「集中した守備からいい攻撃につなげたい。目標はまず1勝。北高の歴史に名を刻みたい」と力を込める。チーム一丸で目指す初陣星。憧れの大舞台でも堂々と、すがすがしく戦い抜く。

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