【福西崇史 熱血EYE~W杯H組突破への道】可能性ある組 カギはコロンビア戦
「W杯ロシア大会組み合わせ抽選会」
抽選会が1日(日本時間2日未明)に行われ、6大会連続6回目の出場となる日本は、ポーランド、セネガル、コロンビアと同じH組になった。
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【福西崇史 熱血EYE~W杯H組突破への道】
率直に言って、厳しいグループではない。1次リーグ突破へ、可能性のある組に入ったと言っていい。
カギを握るのはコロンビア戦だ。分析する時間は十分あるし、対策を立てやすい。ロドリゲスはゲームを組み立てることができるし、止めなくてはいけない。守備を構築し、特に中盤とディフェンスの連係を高めることだ。
セネガルは、私は現役時代に対戦経験がある。身体能力の高さに加え、とにかく速くてかなりの衝撃を受けた。一人一人も強いので、連動性と連係性が重要になるが、連係面では日本の方が上と言える。
ポーランドはレバンドフスキを抑えること。チームとして高さもある。絶対的なエースがいるという意味でコロンビアに似ていると思われるかもしれないが、スタイルは違う。テクニシャンのコロンビアに対して、ポーランドはオーソドックスで組織的なサッカーをする。
ベスト8にいくためにも、コロンビアとセネガルに勝ち、2勝1敗で1次リーグを突破したい。日程的にみて、H組は勝ち抜けた後がタイトになる。加えて時差との戦いも待ち受ける。2連勝して、余裕をもってポーランド戦に臨みたい。
今後、選手たちはメンバー入りを目指していかなければならない。いつもなら1月に休むところだが、6月にピークを持っていくために早めに始動しなければいけない。対戦する3カ国をイメージしながら調整していくことも必要だ。すべてがW杯に向けた挑戦になってくる。(02年日韓、06年ドイツW杯日本代表=デイリースポーツ評論家)