川崎 逆転Vへ踏ん張った シュート25本 攻め倒して“虎の子1点”守った

G大阪に勝利し子供達と喜ぶ川崎・中村憲剛(撮影・三好信也)
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 「明治安田生命J1、川崎1-0G大阪」(18日、等々力陸上競技場)

 2位の川崎はDFエウシーニョ(27)の決勝点でG大阪を1-0で下し、勝ち点を66とした。残り2試合で、既に今節を終えた同70の首位鹿島の優勝決定は持ち越された。鹿島は次節の26日、柏に勝てば2連覇が決まる。最下位の新潟は甲府に1-0で勝って勝ち点22としたものの、神戸を破って15位に浮上した広島が同30としたため、初のJ2降格が決まった。

 奇跡への扉を、辛抱強くノックし続けた。負ければ鹿島の優勝が決まる一戦、川崎が放ったシュートは計25本。奪った得点は1点のみだったが、90分間にわたって攻めて攻めて、攻め倒した。

 作った決定機は数知れず。相手GK東口の攻守に阻まれたシーンも多かった。それでも「そこまではいっているので。いつか入るだろうという楽観視ではなく、このまま愚直に続けていけばと思っていた」とMF中村。迎えた後半37分。川崎にとって10本目のCKから、DFエウシーニョの決勝点が生まれた。

 後がない状況に奮い立った。悲願の初タイトルを目指したルヴァン杯決勝で、敗戦。喪失感は大きかったが「それでも次の試合はくる。まして負けたら終わりの、しびれるゲーム。自然と切り替わっていった」(中村)。

 わずか1点。ただ、勝ち点3につながる重みのある1点だった。意地の勝利で鹿島の戴冠を阻止。残り2戦で勝ち点差を4まで縮め、逆転Vに望みをつないだ。

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